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解決済みの質問

僧侶妻帯の「宗教的解禁」について

 現代日本の僧侶は、当たり前のように結婚をしています。けれども、仏教ではもともと不淫戒があって出家者は結婚できないことになっていました。宗祖自らが妻帯した浄土真宗を例外として、ほとんどの日本仏教各派ではずっと僧侶の妻帯を宗教的戒律として禁止していた筈です。

 公に僧侶の妻帯(ついでに肉食も)が解禁されたのは、明治五年の太政官布告によるものとされています。ですが、これはあくまで「政治的解禁」であって、宗教的戒律を保持するか放棄するかについては、仏教各派の中で議論があった筈だと考えています。王法の仏法への介入ともいえる太政官布告を、各宗派はどのように受け止め、議論し、そして「宗教的解禁」にまで至ったのでしょう。

 この辺りの消息をご承知の方がおられましたら、御教示ください。また、参考となる文献・論文等についてもご示唆いただけると喜びます。

投稿日時 - 2005-02-04 22:17:32

QNo.1202279

暇なときに回答ください

質問者が選んだベストアンサー

こんばんは、先だって回答いただいたので、恩返し~^^と思ったのですが、私も知りません。

国立国会図書館の雑誌記事索引というコーナーがありますが、あそこに「妻帯」を入れてみると、明治期に僧侶の妻帯を論ずなどの論考があったようです。明治期仏教史史料集成なども検索にかかるので納められているかもしれませんが、こちらはすでにご確認でしたらすみません。

仏教学関係のサイトでは、あまり見あたらないようですね。

日本のはなしではなくて、韓国の話ですが(鎌田茂雄『朝鮮仏教史』東大出版、241ページ前後)、日本併合時代に日本仏教界の影響で妻帯するようになったんだそうです。妾までいるものもいたとか。寺刹令というので、韓国仏教界を日本統治下に納めていたようです。

敗戦を迎えて、日本の仏教勢力は撤退しますが、その後韓国では、伝統仏教教団の曹渓宗が戒律復興をかかげて、日本色の払拭によって戒律の乱れをおさめ妻帯僧を追放しようとする動きが出ます。大統領も、妻帯僧を寺から追放するようにとの談話を出したとのこと。こうして妻帯派と非妻帯派で激しく対立したと言うことです(まさか結婚こそ釈尊の真意とは言わないでしょうけれども・・)。この対立は、多少の紆余曲折を経て妻帯派の敗訴という形で一応収束したようですが(裁判は、妻帯問題とは関係なくて、一時妻帯派と非妻帯派が統合していたのを、妻帯派が脱退するなど組織上のことのようです)、今、妻帯僧がいるかは同書には明言はありませんが、妻帯僧を中心に作った現代韓国仏教宗派(もともと曹渓宗の分派なんだそうです)については説明されていますから、たぶん現在でも妻帯しているのでしょう。あしかけ20年以上の対立であったことになります。

妻帯を巡って激しく論争され、どの程度かは知りませんが、妻帯が普及してもまた復古運動が起こり、多数派は独身を守ると言うところ、単に明治期の制度上の話だけではなく、また「日本色」を払拭するというだけでは収まりきらない、国民の性格や、宗教観の違いが出ていると思います。

投稿日時 - 2005-02-09 00:46:45

お礼

 詳しい解説をありがとうございました。韓国の話、とても参考になりました。明治日本仏教でもこれに類する議論・騒動があった筈だとは思うのですが、その具体的な過程が分からないのですよね。

 私は鎌倉仏教に源を発し室町時代に立てられた門流に属する伝統仏教僧です。門祖の定めた戒律には明確に「女犯した僧は寺院追放」とありますが、現代では門下の多くの僧侶が結婚して家庭を営み、そうした門祖の戒が存在したことすら意識されることがありません。

 それを良しとするか悪しとするかは別として、門祖の時代と現代とで戒律に重大な変化があることは確かです。ならば、私自身妻子ある僧侶として、その変化がどのような過程でもたらされたものなのかくらいは知っておきたいなあ……という気持ちで今回の質問をした次第です。

 実は、数年来分からずにいた問題なので「最後は国会図書館頼みだな」とは考えていました。国会図書館に友人がいるので、遠隔地からのリファレンスの手続きについて相談していたところでした。NDL-OPACはこれまでにもよく使っていたのですが、和書検索ばかりしていて雑誌検索には目が行き届きませんでした。御教示いただいた内容も参考にしながら調べを進めたいと思います。

投稿日時 - 2005-02-13 21:50:04

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回答(2)

ANo.2

1です。

ちょっと筆が走って、誤解を与える書き方になっている部分がありました。

>日本色の払拭によって戒律の乱れをおさめ

日本色の払拭が目的の一部であるかのような書き方になってしまっていますが、同書ではあくまでも戒律の浄化が目的であったと書かれています。失礼しました。

投稿日時 - 2005-02-09 20:40:58

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