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インフルエンザウイルスについて

インフルエンザウイルスに限らず、最近は強毒性タイプで感染した 動物などが死んでいますが、感染した相手を殺してしまうと ウイルスも死ぬのではないでしょうか? ウイルスが感染した相手を死に至らしめる理由はなんですか?

投稿日時 - 2010-12-21 15:05:09

QNo.6398412

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回答(7)

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。

 おっしゃるとおり、感染した宿主が死ぬとウイルスも死滅します。タバコモザイクウイルスに限らずウイルスは結晶化できますが、それはウイルスの生存性とは関係ありません。逆に言えば、人の手で結晶化してやらなければ環境中では死ぬ、ということですから。自然の状態でウイルスが結晶化することはありませんし。

 環境中ではウイルスは生存することはできません。
 というか、そもそもウイルスは「増殖」以外の生命活動をすることがありませんし、生きた細胞内でないとその増殖をすることができません。ですから環境中でのウイルスは何も生命活動をしない「モノ」です。
 モノなので時間経過とともに壊れます。
 壊れれば細胞に感染することができなくなります。
 ですから、「感染能を失う」ことをもって、「そのウイルスは死滅した」と表現しているわけです。

 そして環境中では生命活動をしない、ということは「壊れていく」ことを修復することもしないわけですから、「壊れていく一方」ということになります。ウイルスの種類によって「殻」の丈夫さが異なりますので、その「壊れる速度」が違うだけです。
 例えばノロウイルスやロタウイルスは「最強」の部類です。塩素系以外の消毒薬はまず効かないし、条件によっては環境中で1ヶ月くらい感染能を保っています。
 インフルエンザウイルスはどちらかというと「かなり弱い」部類です。アルコールで容易に死滅しますし(ノロやロタはアルコールでは死滅させることができません)、

 ではなぜ感染した宿主動物を高率で殺すような病原性が強いウイルスが存在するのかというと、それらはたいてい「自然宿主」とは異なる生物に感染したウイルスなのです。

 例えばインフルエンザウイルスは、カモ類が自然宿主です。カモの体内ではこのウイルスは病気を起こさず、平和にカモと共存しています。
 それが鶏に感染してしまうと、鶏はこのウイルスに対する感受性が非常に強いので、ウイルスはカモの体内にいるときとは桁違いに増殖します。
 さらに都合が悪いことに、鶏は「家畜」であり、自然ではあり得ないほどの密度で飼われています。それはつまり「鶏から鶏」への感染効率も、カモで感染していたときとは比較にならないほど速いということです。

 つまりインフルエンザウイルスは鶏に感染すると、カモにいたときとは桁違いに「増殖する」のです。それはつまり「遺伝子がコピーされる回数」が爆発的に増加する、ということです。
 なので確率的にはほぼあり得ないはずの、「感染した鶏を100%殺してしまう」ほど病原性が強いウイルスも出現してしまうこともある、というわけです。これが高病原性鳥インフルエンザなのですが、いわば「狂い咲き」のようなウイルスですね。

 鶏は100%殺すこのウイルスも、他の鳥種では必ずしもこれほどの病原性を示しません。カモだと発病はするものの死にませんし、白鳥でも必ずしも短い潜伏期で100%殺す、というわけではないのでしょう。
 だから鶏は殺しても、鶏の群から群へ、カモなどの野鳥を経由しながら増殖を続けることはできてしまうのです。
 そうなればある意味、病原性が弱い他のウイルスより有利な面もあったりします。なんせ鶏での増殖は速いですから。世界中で高病原性鳥インフルエンザがこれだけ蔓延している状況を見れば(しかも人間が躍起になって排除しようとしているにも拘わらず)、これはこれでけっこう「進化の正解」だったのかもしれません。

 狂犬病ウイルスは宿主をやはり100%殺しますが、潜伏期間が長いので宿主を殺す前に他の宿主に感染させることができます。
 HIV(エイズの原因ウイルス)もそうですね。これも致死率は100%ですが(現在は治療法があるので100%ではなくなりましたが)、これも潜伏期が長いのでウイルスまで一緒に絶滅することはありません。

 HIVも自然宿主はサルで、サルでは致死的ではなかったのにヒトでは致死的になったウイルスです。
 オーエスキー病という、豚に流産を起こすウイルスがあるのですが、これが豚以外のほ乳類に感染すると短い潜伏期間で狂犬病のような症状を出して100%死ぬ致死性の高いウイルスになります。仮性狂犬病という病名がついていたくらいです。

 ウイルスは生物の細胞に感染し、そり細胞の機能を使って増殖するのですが、自然宿主の細胞ではうまく調和していたのが異種細胞に感染したときに増殖のタガが狂ってしまい、増殖の歯止めがきかずに狂ったように増殖し、結果的に宿主を殺してしまうようなウイルスになることが多々あります。

 というより、まあ「ウイルスによって起きる病気も、その宿主の機能のひとつ」という捉え方もできるでしょう。

投稿日時 - 2010-12-22 01:27:24

ANo.6

 ウィルスの様な生物的性質の一部を持つ物質、そして大抵の生物は、必ずしも理由や目的があって、行動している訳ではありません。
 例えば、昆虫は知性が無く、殆ど反射行動で動いているだけと言われていますから、雄が雌に近づく方向に移動して、交尾を行う事も、単にその様にプログラムされているだけで、理由や目的などを持って行動している訳ではありません。
 単に、その様に行動した方が子孫を残せる確率が高くなるため、世代を重ねるに従って、その様な性質を持つ個体の子孫の割合が増えて行き、多数派になるだけです。
 これを、自然選択と言い、子孫を残せる確率が高い性質の事を、生存競争上有利な形質と言います。
 この様に、生物(そしてウィルスも)は与えられた環境の中で生存競争を繰り返す事で、その環境で子孫を残すのに有利な性質を持つ個体の割合が増えて行きます。
 これを、進化による適応と言います。

 では、宿主を殺す性質のどこが、生存競争上有利な形質と言えるのかと言えば、既に他の回答者様方が仰っている様に、有利な形質では全くありません。
 ウィルスや寄生生物にとっての宿主は、子孫を残すための環境そのものですから、宿主の死という環境破壊は、子孫を残す機会が無くなるという事です。
 では何故、宿主を殺す様な、生存競争上不利な性質を持っているのかと言えば、単に人間等の新しい種類の宿主に感染する様になってから、あまり年月が経過していないため、世代があまり重なっておらず、新しい宿主という環境に対する適応が不充分で、生存競争上有利な形質を持つ個体が、多数派を占めていないため、生存競争上不利な形質である、宿主を殺してしまう性質を持つものが、まだ少数派にはなっていないだけなのです。
 良く、「毒性の強い新型ウィルス」などと言う表現を耳にしますが、新型ウィルスとは、新たに発見されたウィルスと言う意味だけではなく、人間に新たに感染する様になったウィルスだと考える事も出来ます。
 そして、人間に感染する様になってから日が浅いため、人間の体内という環境の中で子孫を残す事に適応しておらず、それ故、毒性が強いという、生存競争上不利な性質が、消えていない確率が高くなる、と考える事も出来ると思います。

投稿日時 - 2010-12-22 00:29:53

ANo.5

ウイルスは、自分では増殖できません。ほかの生きた細胞にとりついて感染した細胞が遺伝子を複写する仕組みやタンパク質を合成する仕組みを利用して増殖していきます。この過程で、ウイルス自体には何もしません。
細胞にくっつくのは運まかせ。細胞の中に入るのも細胞が持っている機能を利用してます。増殖し細胞から出ていくのも、細胞の仕組みを利用するか感染した細胞が死んだときです。どちらの場合も、感染した細胞まかせで、自分の力で出ることはありません。

生物学的には、ウイルスは無生物と考えられています。

感染した動物が死ぬと、その時点でウイルスの活動は止まります。ウイルスが、動物の体から出ていくにも、動物の力が必要です。ヒトインフルエンザでいえば、クシャミです。動物が死ぬとそれもできません。余程のことがないと他の動物が感染するということはありません。だから、口蹄疫や鳥インフルエンザのときは速やかに殺処分します。

ウイルスは、細胞の機能を乗っ取ります。度が過ぎたら、細胞は死んでしまいます。また、免疫が感染した細胞を殺してこれ以上広がらないようにします。いずれにしても、感染した細胞は死にます。
ウイルスは、体の外に出て他の動物に感染するものもありますが、そのまま体にとどまり他の細胞にとりつくものもいます。いつまでも、感染したままだと組織がどんどん痛んできます。
免疫が働くときには発熱しますから、これで体力を消耗します。こうして死に至ります。

弱毒性、強毒性といいますが、ウイルスは毒素を出すわけではありません。感染した動物へのダメージが強いか弱いかです。

ウイルスが感染した相手を死に至らしめるのは偶然でしょう。基本的には、感染した相手を死に至らしめるとウイルスは効率的に増えることができず、淘汰されます。
でも、ある動物には弱毒性でも他の動物では強毒性ということもあります。他の動物には容易に取りつくことはできません。しかし、インフルエンザなどのウイルスはよく変異をします。新型インフルエンザは、豚由来でその前は鳥由来のようです。

スペイン風邪は、6億人に感染し、5千万人が死んでいます。ただ、強毒性のままこのような感染力を維持することはできません。強毒性であるがうえに感染力が落ち、弱毒性に変異したものに置き換わられます。
感染した相手が死んだらウイルスも困るのです。

投稿日時 - 2010-12-21 17:01:53

ANo.4

>ウイルスが感染した相手を死に至らしめる理由はなんですか?
 
不幸な偶然が起きただけ。ウィルスは宿主を殺そうとして殺した訳じゃない。単に「増えたら死んじゃった」だけ。
 
人間が環境破壊をして地球を殺しかけて「ああ、これ以上人間が増えたら地球がダメになる」と言う知性と理性を持っていたから「環境保護しよう」とか考え、地球を殺さないようにする手段を取る事が出来る。
 
でも、ウィルスは「ああ、これ以上我々ウィルスが増えたら宿主がダメになる」と言う知性も理性も持ってません。遺伝子に刻まれた「増殖せよ」と言う設計図と指令に基いて、機械的に増えて行くだけ。
 
で、運悪く、偶然に、増殖の際に毒素を生産したり、増殖すると宿主の生命活動に悪影響を与えてしまう構造だった場合、宿主と一緒に共倒れしちゃう。
 
ウィルスのDNAに刻まれているのは「与えられた環境を駆使して増殖せよ」なだけで、理由もクソも無いんです。
 
ウィルスには知性も理性も目的も無いですから、唯一の秩序は「DNAに書いてある指令」だけなのです。結果がどうなろうが、ウィルスは知ったこっちゃありません。
 
あと「特定の種の生物を殺すウィルス」は「特定種の増え過ぎ防止」の役目も負っているかも知れません。つまり
 
特定の種の生物が異常に増える

その生物を宿主にするウィルスも増える

そのウィルスが増えれば、突然変異で宿主を殺しちゃうウィルスが出てくる確率も上がる

宿主を殺しちゃうウィルスが宿主と一緒に自滅しまくって、特定の種の生物の個体数がウィルスと一緒に減る

ある程度まで個体数が減ると、寄生するウィルスも減り、宿主を殺しちゃうウィルスが出なくなる

宿主を殺しちゃうウィルスが出なくなれば、その生物の個体数が増加し始める

最初に戻る
 
と言う事。
 
もし、ウィルスが「特定種の個体数の増加防止」に一役買っているとしたら「ウィルスは宿主を殺す必要があり、宿主と一緒に自滅しなければならない」です。
 
もし、宿主を殺せないなら特定種の個体数の増加防止になりません。
 
もし、宿主の死亡時に一緒に自滅してくれないなら、その特定種が絶滅してしまうまでウィルスが活動を続けてしまいます。
 
なので「宿主を殺す」のと同時に「一緒に自滅」するのも「正しい理由があってのこと」と言えます。
 
まあ、理由が有ろうが無かろうが「地球生態系では、偶然、そうなっただけ」だと思いますが、偶然だとしたら「奇跡的な偶然」だと思いますよ。

投稿日時 - 2010-12-21 15:49:34

お礼

なるほど 自然の摂理でバランスをとってるんですかね。
回答ありがとうございました。

投稿日時 - 2010-12-22 15:54:40

ウイルスを生物と考えるとウイルスにとっての環境は宿主細胞の中ということになると思います。いくつかのウイルスは宿主細胞の中にプロウイルスという形で潜んでいるようです。宿主細胞の生存にかかわるようなことが起きるとプロウイルスはウイルス粒子になって飛び出してくるのではないでしょうか。インフルエンザウイルスは宿主である鳥を殺さないような仕組みを持ているのではないでしょうか。この仕組みが壊れた変異株が強毒ウイルスなのではないでしょうか。いずれにしても環境を破壊するために存在する生物というものは存在できないとすればウイルスも宿主を殺すメリットはないと思います。

投稿日時 - 2010-12-21 15:42:04

お礼

そうですよね。
宿主を殺すメリットはないですよね。

ご回答ありがとうございました。

投稿日時 - 2010-12-22 15:32:36

ANo.2

「感染した相手を殺してしまうと ウイルスも死ぬのではないでしょうか」が既に怪しいのでは? タバコモザイクウイルスなどは結晶にさえできますし (もちろん水で戻せば感染性を持つ).

投稿日時 - 2010-12-21 15:32:14

お礼

回答ありがとうございました。
形を変えてじっとしているウイルスもいるんですね。
勉強になりました。

投稿日時 - 2010-12-22 15:29:03

ANo.1

インフルエンザウイルス等のウイルスは、確かに宿主(感染した人や動物)を死に至らしめることがあります。が、それはウイルスの目的ではありません。
ウイルスが宿主細胞を乗っ取っていく上で、炎症などの悪影響を及ぼし、結果死に至るんです。
つまり、ウイルスの目的は細胞を乗っ取ること、ウイルス自身が増えることで、宿主の死はウイルスからすると結果論です。

『殺人ウイルス』などと呼ばれるものも、感染力や発症率、発症後の致死率が高い(強い)ウイルスを、人が勝手にそう呼んでいるだけ。
ウイルスが『こいつ殺してやる~』とは考えてないと思いますよ(´・ω・`)

投稿日時 - 2010-12-21 15:18:39

補足

回答ありがとうございます。
宿主が死んだ場合は そのうちウイルスも死ぬんですよね?それとも増殖しないだけで 生きてるんでしょうか?

投稿日時 - 2010-12-21 15:31:13

お礼

質問から短時間での回答ありがとうございました。

投稿日時 - 2010-12-22 15:25:42

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