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白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに、、

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけりーーー若山牧水

参考情報1:白玉(しらたま)とは、白玉粉と呼ばれる米の粉で作った団子である。
参考情報2:はくぎょくろう【白玉楼】《中国、唐の詩人李賀(りが)の臨終の時、天帝の使いが来て、「白玉楼を完成したので召してその記を書かせよ」との命を告げたという故事から》文人・墨客が死後に行くといわれる天上の宮殿。

さて、掲題の和歌を詠じる際、「しらたま」と発音するのか、「はくぎょく」と発音するのか。
「しらたま」と発音したほうが語呂が良いのですが、和歌の意味が不明となります。
白玉楼を略して「はくぎょく」としたのであれば、意味が通るように思いますが、語呂がよろしくないと感じます。

また、文末の「べかりけり」は過去形と思いますが、なぜ、ここに過去形がくるのか。
実際は、にぎやかな酒を飲んでしまいましたが、本当は静かに飲むべきであった、との反省があるのでしょうか?

質問1:掲題の和歌を詠じる際、「しらたま」と発音するのか、「はくぎょく」と発音するのでしょうか?
質問2:過去形で終わらせることの意味に関して、ご存知の方より解説をいただきたく。

日本語や和歌に詳しい方より、解説を頂けれ幸いです。

投稿日時 - 2016-08-10 10:20:31

QNo.9213358

暇なときに回答ください

質問者が選んだベストアンサー

1.白玉はしらたまと読みます。はくぎょくでは韻が悪くてしょうがない。
しらたまの、しみとほる、しづかに と重ねているからしんしんと深まる秋の夜の感じが出ているのでしょう。
ここに自書の複写がありますが「しらたま」と平仮名で書いています。
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~mmh-s/contents21.html#kansho16
「白玉の」は「緒」の枕詞なので、牧水のこの歌の場合は枕詞ではなくて単なる比喩表現です。歯と酒に掛かっていると解釈されます。

「しらたま」についてはごらんになった辞書もしくはその見方が悪いと思います。
——————————————————————
しら-たま【白玉・真珠】
(1).白色の美しい玉。
はくぎょく。
古事記上「赤玉は緒さへ光れどーの君が装ひし貴くありけり」
(2)真珠しんじゅの古名。
あこやだま。
武烈紀「あが欲る玉の鰒あわびー」
(3)白玉粉を水でこね、小さく丸めてゆでた団子。
汁粉に入れたり、冷やして白砂糖をかけたりして食べる。
(4)白玉椿の略。
〈広辞苑〉より引用
——————————————————————————————
「白玉粉」はしらたまが先にあってつけられた美名と解釈するべきでしょう。

2.「べかりけり」はべし+けりで間違いないのですが。この「べし」は「当然の意」、「けり」は詠嘆と解釈して「べきだなあ」という意味と解釈するのが一般的です。(短歌のお約束事)
http://www.hello-school.net/haroajapa009003.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/intro/jodousi01.html
http://受験.net/kobun-ki-keri-1018
この酒は一人で飲んでいて、それをそれで良いのだと強調している。
(以下は筆者自身の言)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000162/files/2210_20356.html

短歌ですから「けり」は韻律(音数律)の都合上でもあって、意味としては無くてもいい物ではあります。
ですが「べかりけり」で終わらせているのはこの歌の小気味の良さを生んでいるように思います。

しかし誤読というのも文学の醍醐味・一種の創造のたねと思うので通例と違う鑑賞をする事には私は否定的ではありません。
なお自筆が「べかりけれ」と終わっているのは当初の作がそうであって後日に本人が改作した物が今流通しているとの事です。
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~mmh-s/contents31.html#kiroku18

投稿日時 - 2016-08-10 12:56:35

お礼

ありがとうございました。

お蔭様で大好きな歌を深く理解できました。

なお、「白玉の」と「の」まで含めて検索すると下記のように「連語」という用例が見つかりました。奥が深いですね。
====
大辞林 第三版の解説
しらたまの【白玉の】


( 連語 )
美しいもの,白いものの隠喩的表現。白玉のような。真珠のような。 「 -人のその名をなかなかに言を下延へ/万葉集 1792」

( 枕詞 )
白玉は緒に通すところから「を」にかかる。 「逢ふ事の片糸なれば-をやまぬ春のながめをぞする/古今六帖 1」

投稿日時 - 2016-08-10 13:24:43

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回答(2)

ANo.1

和歌にも俳句にも詳しくないが、牧水と芭蕉は大好きです。

質問1:私はずぅっと「しらたま」読んできました。「歯」の枕詞だと理解しています。
白い歯に常温の日本酒がすっと触れてのどに落ちていく。美しさですね。
長い落ち着く秋の夜の酒。庭を眺めながら独酌も、黙って酌み交わすもいいですね。

質問2:過去形であるが故に、”あぁ。そうあるべきだよなぁ、っていう感嘆と思いを込めている”ことが伝わります。

白鳥(しらとり)はかなしからずや海の青空の青にも染まずじっと漂う
白鳥っていう名前の鳥でもありません氏ね。たとえ白鳥だったとしても、ここはしらとりでしょうね。つまり青との対照でもあるんですよね。

投稿日時 - 2016-08-10 10:53:38

お礼

ありがとうございます。

この歌、krya1998さんよりの別の投稿から知りました。
良い歌ですね。とくに酒飲みの心に染み入りますね。

投稿日時 - 2016-08-10 13:26:21

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