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ドレミファソラシドに関してです

ドレミファソラシドに関してです。

ラテン語で以下の様です。

Ut queant laxis
Resonare fibris
Mira gestorum
Famuli tuorum
Solve polluti
Labii reatum
Sancte Iohannes
お尋ねしたいのは、最後のSancte Iohannes、です。

Sancte Iohannes、ですが、Sancte Johannes、Saint Ianとか色々見つかりました。
ヤフー知恵袋でお尋ねしたりすると、
お尋ねしたいのは、最後のSancte Iohannes、です。
IohannesとJohannesは全く同じ語でラテン語で、Iohannes(古代風ラテン語)
Johannes(中世以降(=現代風)ラテン語)だそうです。

ネットなどではSaint Ian(フランス語)、SaintとIanのSとIを取ってSI、シとなったと書かれているのですが、そうしてラテン語で書かれていたドレミファソラシドが最後のシだけフランス語の表記が出てきたのでしょうか、この変遷、ご存知の方教えて下さい、お願いします。

投稿日時 - 2020-02-26 18:43:55

QNo.9717176

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質問者が選んだベストアンサー

「シ」だけフランス語の表記が出てきたわけではないです。

「ドレミファ」という音名で歌うことをソルミゼーションといいますが、これの成立史は複雑で謎が多く、専門家は中世の理論書をいろいろ比較研究していますが、完全に解明されているわけではありません。

まずラテン語のテキストは、紀元800年ごろからあります。これがドレミという音名の由来となったのは、各行の最初のシラブルが一音ずつ上がっていくメロディーにあてがわれたためですが、このメロディーはずっとのちの、グイード・ダレンツィオの時代になってから出てきたもので、別の歌詞がつけられたものもあります。そちらでは、「ドレミファソラ」が「tri, pro, de, nos, te, ad」となっています。

まずここで注意しなければならないのは、ダレンツィオの時代はまだ6音音階であり、このメロディーにも「シ」の音は出てこないということです。したがって、Sancte の Sa も「シ」の音ではなく「ソ」の音になっています。オクターブに渡る8音音階という考え方が出てきてから、第7音の命名が必要になったわけです。

Si という音名が、Sancte の S と Johannes のJをつなげたものだという説は、比較的受け入れやすいものとして広まっているようですが、それほど単純ではないと思います。まず、その前までの音は、みな最初のシラブルをそのままとっているのに、なぜここだけが Sa になっていないのか、という疑問が出されています。ただ、6音音階から8音音階へ発展するに当たって、第7音だけでなく、オクターブ上の「ド」にも新しい音名をつけようという動きがありました。その音名が o や ho で、Johannes の2字目の o と一致するため、これを、Si が S(ancte)+J(ohannes) に由来する根拠だとする説があります。

8音に音名を付けるという考えは、15世紀のスペインにまずあります。「ドレミファソラシド」とは全く違う名前で、当時はあまり顧みられませんでしたが、16世紀の終わりに再び8音の命名の必要性が高まってきます。誰が最初の発案者かはわかりませんが、いろいろな文献があり、オランダの音楽教育家、フーベル・ワールラント(1517~1595)が第7音の音名 si を発案者だという文献、ベルギーの音楽学者、ピエール・マイヤールの報告で、1574年にオランダのアントワープを訪れた際、第7音と第8音の新しい音名として sy と o が知られていたというもの、また、やはりオランダ人のドン・アンセルモが1591年以前に、バイエルンの王宮で si と ho を導入しようとしたところ、作曲家のオルランド・ディ・ラッソやほかの王宮音楽家たちから、その前までの「ドレミファソラ」に全く合わないと言って笑われたというエピソードなどがあります。印刷された論文としてはやはりオランダで1599年に出たものに、第7音を bi としたものがあります。

また、第7音の命名に際しては別の問題があり、古代ギリシャから「シ♭」と「シ(ナチュラル)」の2階梯があったので、これを言い分ける必要もありました。それで、この2音を、si, se と名付けたものや、bi, ba と名付けたもの、あるいは pa, ni という命名もあります。

基本的には、何の語に由来するかよりも、どういうシラブルが歌いやすいかが問題にされたのだろうと思います。また、もう一つ考慮しなければならないのは、音階中の半音程です。古代ギリシャでは、音階はオクターブに渡るものではなく、半音+全音+全音の4音音階、テトラコルドの連結と考えられました。「ミファソラ」ですが、その上にもう一つのテトラコルド「シドレミ」を置く形や、「ラ」を共通音にして「ミファソラ」+「ラシ♭ドレ」と連結する形があります。こういう場合の「ミ→ファ」や「シ→ド」の半音の上行は特徴的な動きで、この箇所を示すために書かれるのがヘ音記号とハ音記号でした。6音音階から8音音階という概念に発展したとき、まだ名前のない第7音「シ」は、「ド」へ半音で進む音で、「ミ」と同じ性格ということになります。それで、miと同じ明るい母音 i がふさわしいと感じられたため、sa ではなく si になったのではという見方もあります。

ネットでフランス語の話が出てくるのがなぜかはわかりませんが、「シ」の命名者をフランス人のルメールという人だとする説がかつてあったので、それと関係しているかもしれません。この説は誤りであることが現在ではわかっています。

以上、海外の文献による解説なのですが、全部を精読するには量が多すぎるので、部分的に読んだ範囲内での回答で、あくまでも参考です。日本語で詳しく書かれた文献があるのかどうかはわかりません。

投稿日時 - 2020-02-27 01:31:17

補足

お返事ありがとうございます。私はてっきり、簡単は言葉の語源、そんな感じでいたのですが、ネットで検索しても見つからないので質問しましたが…、複雑なのですね。お詳しいですね、詳細な回答にお時間を割いて頂きありがとうございます。参考にいたします。

投稿日時 - 2020-03-01 22:00:36

お礼

ありがとうございます、参考になりました。

投稿日時 - 2020-03-26 17:54:34

ANo.1

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